大雪時のチェーン装着、13区間で義務付け=国交省・警察庁
国土交通省と警察庁は10日、大雪による車の立ち往生防止対策として今冬からタイヤチェーンの装着を義務付ける対象に、高速道路と国道の計13区間を指定すると発表した。
近く省令を決定した上で、対象区間の積雪量などを勘案し、開始時期を決める。指定区間では、スタッドレスタイヤ車を含む全ての車でチェーン規制が実施される。
対象となるのは、過去に大規模な立ち往生などが発生した急勾配の峠を含む高速道路7区間と国道6区間。2月に多くの車が立ち往生した福井県の国道8号などが含まれる。規制の効果を踏まえ、来年度以降の対象拡大も検討する。
規制に違反すると、6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金が科される場合がある。国交省と警察庁は、対象区間付近でのチェーンの脱着を徹底し、実効性を確保する考えだ。
対象の13区間は、以下の通り。
【高速道路】
▽新潟・長野両県の上信越道(信濃町IC~新井PA)▽山梨県の中央道(須玉IC~長坂IC)▽長野県の中央道(飯田山本IC~園原IC)▽石川・福井両県の北陸道(丸岡IC~加賀IC)▽福井・滋賀両県の北陸道(木之本IC~今庄IC)▽岡山・鳥取両県の米子道(湯原IC~江府IC)▽広島・島根両県の浜田道(大朝IC~旭IC)
【国道】
▽山形県の国道112号(西川町志津~鶴岡市上名川)▽山梨・静岡両県の国道138号(山梨県山中湖村平野~静岡県小山町須走御登口)▽新潟県の国道7号(村上市大須戸~同市上大鳥)▽福井県の国道8号(あわら市熊坂~同市笹岡)▽広島・島根両県の国道54号(広島県三次市布野町上布野~島根県飯南町上赤名)▽愛媛県の国道56号(西予市宇和町~大洲市松尾)。